基本的な編集が終わったら、仕上げにタイトル文字の合成をしていきましょう。
6.文字の作成
文字を作成するには、編集画面中央のライン右側にある「タイトルボタン」をクリックします。するとタイムラインの右端にタイトルブラウザが現れます。

この中から使いたい項目を選択して、タイムラインにドラッグします。僕は「基本タイトル」を選択しました。

タイムラインにこれを持っていくと、ビューアに「タイトル」という文字が表示されました!
タイムライン上でこれの長さを変えることで、映像クリップと同じように、タイトルが表示される継続時間を変えることができます。
続いて、インスペクタを表示して、文字の入力や調整をします。
タイトルを選択ツールで選択し、ツールバーの「インスペクタ」ボタンを押します。

すると、このように編集画面右上にインスペクタが表示されますので、一番上の欄からテキストをクリックします。

ここで文字を入力します。
しかし、このままでは背景と同化してしまって見にくいので、

アウトラインを設定しました。文字の大きさや太さ、文字間隔、アウトラインの色や線の太さなど、文字の見た目に関するあらゆる設定もここで行なうことができます。
タイトルの位置は、タイムライン上のタイトルを選択した状態で、ビューアに表示されている文字をドラッグすることで移動させることができます。この時に、ビューアのポップアップメニューから、「タイトル/アクションのセーフゾーンを表示」の設定をしておくと便利です。(ビューア右上の表示と書いてある部分)
できるだけこのセーフゾーンの外にはみ出さない位置にタイトルを設置します。

これでタイトルの文字を作成することができました。
今回は使用しませんが、長編の作品だったり複数人で作品を共同制作した場合には、エンドクレジットを追加しましょう。
これも同様に、タイトルブラウザの中から「クレジット」→「スクロール」などを選択します。これを作品の終わりにドラッグして持っていきます。

これであとは、インスペクタ上で文字を入力していくだけです。
こうしてやってみるとわかるように、タイトル合成などの難しい作業も「Final Cut Pro X」ではシンプルに、非常に簡単に行うことができます。
映像制作が誰にでも、個人でもできてしまう時代がやってきたということです。映像の仕事を志す人は、それだけライバルが増えてくると思いますので、自分なりの表現方法を編み出して他の人と差をつけられるように努力しましょう。
基本的にはタイトルブラウザに入っている素材を使って文字をはめていくことになりますが、「もっと自分なりの文字を作成したい!」という方もいると思います。
そういった場合には、「Motion」や「After Effects」などの合成ソフトを別途で購入し、必要に応じて使い分けていきましょう。僕はファイナルカットとの互換性の強い「Motion5」を、VFXの合成などに使っています。
さて、これで映像の編集は全て終わりました!
映像はこれでロック(もういじらないこと)して、次回は音の編集に入っていきたいと思います。
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