前回の記事では、素材を大雑把にカットして、タイムラインに並べました。
今回は、それらのクリップの編集ポイントを細かく調整していきたいと思います。
4.トリム編集
実は前回のブログでさらっと紹介してしまったのですが、おさらいしていきます。
タイムラインのクリップの端っこにカーソルを合わせると、

マウスがこんな感じの、トリムツールのマークに変わります。
この状態で、クリックをしながら前後に動かすと……

短くなりました!
こんな感じで、簡単にイン点、アウト点を変更することができます。これをリップル編集と言います。
また、上の画像では手前の動画が短くなるのに合わせて、後続のクリップが引っ張られてくっついてきています。これがFCPXから導入されたマグネティックタイムラインの能力です!(笑)
FCP7の時は間に空白が空いちゃって、いちいち空白を削除するのが非常に面倒でした。しかも、価格は10万円以上したそうなので、進化版のFCPXが3万前後で購入できちゃうという現代の技術力の進歩は恐ろしいですね。
さて、上記のやり方ではクリップのイン点、アウト点を交互に調整していくわけなのですが、前後のクリップの尺(長さ)を変えずに同時に編集点を変更する方法もあります。
これをロール編集と言います。
まず、ツールポップアップメニューからトリムを選択、もしくはショートカットキー「T」を押して、マウスをトリムツールに変えます。

マウスがこのマークに変わったら、カーソルを二つのクリップの編集点に合わせて、クリックしながら動かすと……

このように、二つのクリップの全体の尺は変えずに編集点だけを前後させることができます。
さらに!
トリムツールには他にも技があります。
スリップ編集とスライド編集です。
まず、先ほどと同じようにトリムツールを選択しておきます。
そしてスリップ編集をしたいクリップの真ん中にカーソルを合わせて、

マウスをクリックしながら動かすと……

一つのクリップの尺を変えずに、イン点アウト点をずらすことができます。
これをスリップ編集と呼びます。
最後にスライド編集。
「option」キーを押しながら、スライドさせたいクリップを選択します。

これをドラッグすると……

選択したクリップの尺は変えずに、前後のクリップのイン点、アウト点を変更し、選択したクリップをスライドさせることができます。
これらのツールを駆使して、編集ポイントのタイミングを精密に決めていきます。
映画などになると、ほんの0.1秒の差でカットが繋がらなかったり、印象が変わってしまうということもよくあります。そんな精密な編集が必要な時は、マウスだけで操作せず、方向キーの左右を使って、ワンフレームごとに再生ヘッドを動かして編集していきましょう。

いかがでしたか?
トリムツールだけでもこれだけ色々な操作ができます。
これらを直感的に使いこなせるようになれば、編集技術が格段に上がることでしょう。
僕もこの記事を書くまで、スライド編集の存在とか忘れてました。(笑)
直感でこれらを使えるようになるには、練習あるのみだと思います。
スポーツとかと同じように、何事にも練習が必要です。
ツールの良さを生かした編集をして、作業効率を上げていきましょう。
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