さて、長かったサウンド編も今回で最終回です。
僕自身も、サウンド編集の説明がこんなに長くなるとは思いませんでした。それだけ音というものが作品において重要だということです。
それでは最後に、音楽の挿入方法を解説していきます。
音声も、映像素材と同じように読み込みの部分から、ファイルを選択して読み込むことができます。その場合、映像素材と同じところに音楽ファイルが入ります。
しかし、今回は、FCPXに元から入っているフリー素材を使って編集してみようと思います。
まず編集画面中央のライン右側にある、音符のマークをクリックします。

すると、このようにミュージックとサウンドという、データ一覧が表示されます。この中に「Final Cut Pro Sound Effects」というのが標準で入っています。その他にも「iLife Sound Effects]や、「iMovie Sound Effects」などが入っていると思います。
これらはすべて、FCPXを使って動画を作る限り著作権フリー音源になるので、作品に自由に盛り込むことができます。
一つ一つ再生していくと面白いのが、本当に種類が豊富なことです。人の足音のSEから、学校や山奥などの環境音、雨風の音や表彰式の音楽まで、ありとあらゆる音源が揃っています!
これだけで、SE全部揃っちゃうんじゃないかと思う勢いです。
だけど、こればっかりに頼るのはやめましょう。(笑)
効果音も、映像と同じように自分の足で録りに行ったり、試行錯誤して出したりすることによって、厚みが出てきます。普段、これを使うのはあくまで最後の手段として考えておきましょう。
使いたい音源が見つかったら、それをドラッグしてタイムラインに置きます。

僕は、「Park Bench」という曲を持ってきました。しかし、このままでは長すぎるので……

三つ目のクリップが始まるタイミングで切って、さらに音が入れ替わるようにフェードアウトをかけました。
このように、音楽を入れる場合は曲の始まるタイミングや終わり方、フェードアウトやフェードインなども考えていくと、どんどん良くなってきます。
効果音も同様に、タイミングを吟味してはめていきます。
その後、音楽や効果音を重ねた分だけ音量が大きくなっているので、音が割れないように音量レベルをもう一度調整します。セリフや、人の声などが音楽でかき消されていないかなども確認します。
あとは、全部センスと慣れです!
普通、映画の編集などでは編集マンが動画を編集した後に、音声専門の方が整音やミキシングの作業をします。それだけ、音の編集というものは難しいです。
だけど、個人の映像制作者にとっては、これをきちんとできるかどうかで、作品の質がびっくりするくらい向上します。
ぜひサウンドの編集には、映像の編集と同じかそれ以上時間をかけて取り組んでみてください。
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